あっきー人の奴

ほしいゲームは発売日にゲットするあっきー人です。
ゲーマーです。

　シリーズファンなら周知の事実である、前作の12不評からどれだけ復活できるのかと期待をかけていた三国志13が発売されました。

　アニメも漫画も芸能にも興味が無い自分が唯一オタクだと自負しているジャンルであるゲームと三国志。これがそろったならもう買うしかない！
　ってことで買ったので、二日プレイした私の感想。↓↓

　まず、一度天下統一しての感想は、「普通に楽しめる戦略ゲーム」ってところです。

　今回の英傑伝はチュートリアルを学びながら三国志の話もわかって面白いので、三国志知らない人でも楽しめそうでしたね。三国志知らない人がこのゲーム買うとは思えませんが…。

　自分が一番好きなのは11PKなのですが、国取りに関しては近い楽しさを感じました。久しぶりの武将プレイ（勢力君主だけではなく、登場する武将全員の中から一人を選んで操作するシステム）なので違った楽しさを望んではいたのですが…

　個人の強さや戦略性などの基本的な部分は過去作と大差は無く、中原がきつく端っこが楽、曹操や袁紹が強く劉備などのその他大勢がかわいそうって感じです。まぁ、史実にあるとおりに数値作ったらそうなりますよね、って感じのバランスでした。だからこそ逆に弱小勢力で始めると手ごたえがあって楽しいのですが。

　後半、自分の勢力が強くなると他の勢力が結託して「反○○連合」を結成して一斉に攻めてきたときが一番楽しかったです。強い勢力で始めることに対するカウンターっぽくて個人的には良いシステムだと思います。四方八方から攻められ四面楚歌状態になったときは、外交で同盟とかしてなかった君主を恨んだりもしましたが……。
　でも総合的には、頭を使わないと勝てない、良い難易度だったと思います。

　難易度は。

　ただ毎度このシリーズには欠点というか何というか、これは無いだろうという仕様がいくつかあるのもお約束でして……。
　今回もいくつかプレイ中に、はぁ！？っと突っ込んだ点などをいくつかあげたいと思います。

　まず、都督の仕様。これはプレイしたほぼすべての人が思うはずですが、功績をあげると強制的にされ、かつ担当都市が君主のいる都市一つを除いて、全ての勢力都市を全委任という仕様に、自分は唖然としました。
　もともと、都督のシステムは、勢力が拡大することによる統括の労力軽減という意味合いが強いと思っていました。毎回全都市に細かく指示を出し続けてるのはダルいですしね。でも全都市を任されるという事は、都督になったとたん君主から勢力全部丸投げされるって事なのです。
　目を疑いましたね。一般武将プレイのはずだったのに劣化君主プレイに強制格下げされるとは……。
一応、下野すれば解除されるし、昇格の時の特権で、君主のいる都市で他都市を落とせば君主直轄の都市を増やせるのですが。

　まぁ、君主プレイも楽しかったから別にいいんですけど。でもさすがにこの仕様は改善の余地どころか改善しなければいけないバグのごとき仕様だと思います。アップデートで改善されるかなぁ……。
　今のままじゃ、都督は外交もできないし、たまに君主に強制的に動かされたりするストレス量産中間管理職プレイみたいな感じでしかないんですよね。しかも頑張って勢力に貢献すればするほどなるっていう地獄。
　一体、何のための武将プレイなのか。これじゃせっかく在野から軍師・太守・君主まで自由にプレイスタイルを選べる理由が無いです。
　出世すれば都督になるって事は良いんですが、肝心なその仕様が残念でしかたない。

　あとは絆の仕様。今回の目玉みたいにとりあげられてましたが、中身がスカスカでしたね……。結婚しても特に何もなし。会いに行ったら「いらっしゃいませ」。一緒に暮らしてないんかい！って突っ込みました。
　どうやら子供も生まれず単なる絆が深まって仕事を共同でやったときに効果アップやステータスアップするだけの強化項目でしかないみたいですね。

　人間関係に重きをおいた武将プレイって聞いてたんで、人生的な人間的な部分をいろいろ期待していたのですが、どうやらしょせん天下統一ゲームってことなんでしょうね。統一しかエンディングが無い時点でわかってはいましたが……。

　今回、仕事以外の合間にやることが絆を深めることくらいしか無いのですが、絆関係もやれることは極端に少ないので、もうちょっと人間ドラマをドラマにしてほしかったですね。絆を深めても軍事や内政でプラス補正があるくらいですし。

　しかもその絆のためなのか、従来と違い任務状システムの所為で全員で一丸となって内政したりということが出来ないので（仕事を頼める人数が少ない）、必然的にNPCの功績の溜まりが遅く、逆に真面目に仕事をし続けたPC（そういうゲームなんだから当たり前だけど）だけが超特急で出世して強制都督にされるという悪循環。

　本当にここだけはどうなのって思いました。

　他には、弱小勢力で始めた時の救済方法がほぼ無いってことですかね。戦争もなんだかんだで数の暴力だし、ステータスが高くても一都市しかない劉備で大勢力の曹操受け止めるのは無理。しかも今回のシステムは自勢力の都市なら前線から離れていても普通に援軍とか出してくるから、数の暴力覆せず。
　赤壁後の劉備で生き延びるの本当に大変でした……。外交で孫権を生贄にして特攻させまくってやっと。

　史実の兵力数値とゲームのシステムがマッチしてないんでしょうね。ゲームとしては「頑張ればなんとかなる」要素をいろいろ作ってほしかった。

　あとはまぁ、いつも通りNPCは曹操ですらバカなので、横から狙ってる敵がいるのに都市の全兵士連れて遠征にでたりという愚行をフォローするのが大変だったってことですかね。
　それとどんなに部隊を壊滅させても、一か月もしないうちに回復してまた突っ込んでくる不滅の軍隊とかも改善してほしいところ。おかげで一度大きくなった勢力が休む間もなく攻めてきて常にBGMが戦争のテーマｗ
　でもいつもの事といえばいつもの三国志なので、都督の全委任以外は楽しめましたｗ

　総評は最初にも書きましたが、国盗りゲームとしては普通に面白いって事に尽きますね。
　武将になって三国時代を生き抜く的な、太閤立志伝っぽいシミュレーションゲームを想像しているとガッカリすると思います。前の武将プレイは近かったんだけどね……。

　余計な人生を考えず、ただ登場人物の一人の目線に立って天下統一を目指すって意味では難易度的にはいい感じだと思います。

　まぁいつも通り、PKに期待ってところですかねｗ